ネットリサーチとは、インターネットを利用して実施する調査を指します。「インターネットリサーチ」「Webアンケート」「オンラインサーベイ」などと呼ばれることもあります。今回は、ネットリサーチの特徴や流れ、メリット・デメリットなどについてご紹介します。
ネットリサーチとは
ネットリサーチは、アンケートの配信、回答、集計までのすべての流れをメールやWebサイトなどのインターネットを通じて行う調査手法です。「郵送調査」や「電話調査」「訪問調査」と比べても短期間かつ低コストで実施することが可能となりました。
ネットリサーチの目的
新商品や新サービスの企画
ネットリサーチは、新しい商品やサービスに対するニーズや不満点を把握し、コンセプトやアイデアに活用されます。
マーケティング・市場分析
営業やマーケティングの戦略策定においては顧客目線が求められます。そのためにネットリサーチを通じて顧客のニーズ、購買行動、認知実態、満足度、競合との比較情報などの基礎情報を収集することもあります。
商品・サービス評価
既存の商品やサービスが顧客からどのような評価を受けているのか、顧客満足度を上げるためにはどのような改善が必要なのか、それを把握するためにもネットリサーチは活用されます。
ネットリサーチの流れ
ネットリサーチを実施する一般的な流れは「調査企画」「調査票(アンケート)の作成・実査」「集計」「分析・レポート」の順です。それぞれについて概要を紹介します。
調査企画
ネットリサーチにおいてまず最初に行う重要なステップです。
- 調査の目的
- 調査対象者の属性・条件
- 調査項目
- 調査対象人数
- スケジュール
- 費用
といったことを検討します。ここをできるだけ具体的に考えておくことでより効果的な調査を行うことができます。
調査票(アンケート)の作成・実査
企画のあとにアンケート調査の質問項目を作成します。知識のあるなしで誤解がないように質問の書き方には配慮が必要です。作成した調査票をもとに回答用のWebページを作ります。回答に応じて質問の項目や内容が変わる場合もあります。回答ページを作った後は、メールやWebページを通じて配信します(実査)。
集計
回答が集まり、アンケート期間が終了したら集計を行います。これには回答結果をそのまま集計する「単純集計」と複数の項目を組み合わせて分析する「クロス集計」と呼ばれるものがあります。
分析・レポート
集計したものを分析し、レポートとしてまとめます。調査の目的に応じて、新商品や新サービスのアイデアとなったり、企業の意思決定を助ける重要な資料となります。
ネットリサーチのメリット・デメリット
ネットリサーチには従来の「郵送調査」や「電話調査」「訪問調査」といった手法にはないメリットがあります。一方で、調査をする上で把握しておかないといけないデメリットもあります。
ネットリサーチのメリット
- 短期間で調査企画からレポートまでを実施できる
- 紙や訪問、電話よりも印刷費や人件費がかからず調査コストが抑えられる
- 時間や場所を選ばず、調査対象者・回答ともに多く、大規模な調査が可能
- 年代、性別、職業などの対象者属性を絞りやすい
- 回答時点でデジタルデータのため集計や分析をしやすい
ネットリサーチのデメリット
- インターネットを利用しない層もいるため回答者の偏りが生じる
- 気軽に回答できる反面、信頼性が低下する
- 回答に対して確認や深掘りができない
- スマホからの回答の方がパソコンより離脱率が高く、見落としが多い
まとめ
インターネットの発達やスマホの普及とともに広がってきたネットリサーチには、従来の調査手法にはない大きな魅力があります。一方でデメリットもあり、しっかりその特性を把握した上で精度の高い回答が得られる工夫が必要になります。調査会社によって得意分野や特徴が異なりますので、他社に委託する際には複数の会社に話を聞いてみるのが良いでしょう。
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