最近はリモート会議が主流になり、Microsoft Teams をご利用になっている組織の方が多くいらっしゃると思います。
先日、弊社の会議に外部のユーザー様をお招きした際にユーザー様から「画面が共有できない」というご指摘をいただきました。弊社環境では、共有できる設定にしていましたので、原因を探るべく、今回は Microsoft Teams で画面を共有してプレゼンテーションを行う方法をご紹介します。
管理者設定
会議の開催者側で開催者に対する会議ポリシーの「コンテンツの共有」>「画面共有モード」を「画面全体」または「1 つのアプリケーション」に設定することで可能になります。
共有モード名 | 動作 |
画面全体 | ユーザーはデスクトップ全体を共有できます |
1 つのアプリケーション | ユーザーの画面共有は 1 つのアクティブなアプリケーションに制限されます |
無効 | 画面共有をオフにします |
また、「参加者とゲスト」>「会議で発表できるユーザー」を設定することで共有を行える出席者を限定することが可能です。
ユーザ設定 | 動作 |
全員ですが、ユーザー上書きできます | 既定として全員が他の参加者のマイクのミュートやコンテンツの共有が可能になりますが、開催者が会議前、会議中に設定を上書きできます。 |
組織内の全員ですが、ユーザーが上書きできます | 既定として組織内のユーザーであれば、上記の操作が可能になりますが、開催者が会議前、会議中に設定を上書きできます。 |
開催者ですが、ユーザーが上書きできます | 既定として開催者のみ、上記の操作が可能になりますが、開催者が会議前、会議中に設定を上書きできます。 |
開催者の設定
管理者が画面共有をオフにしていなければ、開催者は会議前や会議中に「発表者」の設定を変更できます。
「その他」>「会議のオプション」をクリックします。
「発表者となるユーザー」を変更することで、誰が共有可能かを制御することができます。
例えば、「自分のみ」とした場合、自分以外の参加者が画面共有することはできません。
外部参加者の画面共有
外部の参加者に画面共有を許可したい場合、開催者は「発表者」を「全員」や個別に招待した「特定のユーザー」等に設定します。
ただし、外部の参加者が所属する組織側で Teams による画面共有が無効になっていると、開催者側で有効にしていても共有できないようです。
もし、開催者側の組織が「匿名のユーザー」の会議参加を許可していれば、外部の参加者がブラウザで会議参加することで画面共有できるかもしれません。
ブラウザを InPrivate モードで起動して 会議参加用の URL にアクセスし、デスクトップ アプリの起動を促されますが「キャンセル」します。
マイクやカメラなどのデバイスにブラウザがアクセスすることを「許可」します。
ユーザー名を記入し、「今すぐ参加」ボタンをクリックします。
参加後、「共有トレイを開く」をクリックします。
「画面共有」>「デスクトップ/ウィンドウ」をクリックします。
共有する項目を選択し、「共有」をクリックすると共有が開始されます。
まとめ
外部の参加者が画面共有できない理由は、外部の参加者が所属する組織によって共有を不許可にしているからかもしれません。その場合は、開催者側が匿名ユーザーによる会議の参加を許可していれば、ブラウザで参加することで共有することができます。
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