Microsoft Azure AD に Windows 10/11 を “登録” する

セキュリティ

はじめに

Azure AD は、アクセスしている機器(デバイス)を識別するために デバイス ID と紐づける機能があります。

デバイス ID は機器に対して一意に決まり、ID の登録方法は以下の3つです。

  • Azure AD に登録する
  • Azure AD に参加する
  • オンプレミス AD に参加して、Azure AD と同期する(ハイブリッド AD 参加)

今回は、「Azure AD に登録する」方法を見ていきます。

Azure AD 登録済みデバイスとは?

Azure AD に登録するのは、主に個人所有のデバイス(BYOD、モバイルなど)です。サポートされているオペレーティングシステムは、Window、iOS、Android、macOS で、今のところ Linux は対象外です。

登録済みデバイスは、「条件付きアクセス」などで制御の対象にすることが可能です。一般的には Intune と組合わせて管理しますが、Intuneがなくても制御可能な場面もあります。

Windows 10/11 の登録

Azure AD には、Windows 10 以降が登録できます。また、既に AD に参加しているデバイスも異なる組織の管理する Azure AD に登録することが可能です。

Windows デバイスの登録方法はいくつかありますが、今回は「設定」から行う方法をご紹介します。

① 設定 > アカウント をクリックします。

② メールとアカウント > 職場または学校アカウントを追加 をクリックします。

③ Microsoft サインイン 画面が表示されますので、サインインします。

④ 初めて サインインする場合、多要素認証 の登録を求められることがあります。指示にしたがって登録します。
次へ をクリックします。

Microsoft Authenticator アプリを利用することもできますが、ここでは電話(SMS)の例を記載します。「別の方法を設定します」をクリックします。

「電話」を選択し、「確認」ボタンをクリックします。

Japan(+81) 電話番号を入力し、「次へ」をクリックします。

SMS に受信した コード を入力して「次へ」をクリックします。

登録成功を確認し、「完了」します。

⑤「しばらくお待ちください」の後に「準備が完了しました!」と表示されれば完了です。「完了」ボタンをクリックしてください。

⑥ 「メールとアカウント」> 「その他のアプリで使われるアカウント」に追加されていることが確認できます。

登録した デバイス ID の確認

登録した Windows で 自身の デバイス ID を確認するには、コマンドプロンプトで以下を実行します。

dsregcmd /status

登録されていると「Work Account」の「WorkplaceDeviceId」で確認できます。

まとめ

Azure AD に 会社の所有しないデバイスを「登録」することで、Microsoft 365 などのサービスに対してデバイスによるアクセス制御が可能になります。ゼロトラストなサービス利用を実現する認証・認可の強化策として皆様の業務改善の一助となれば幸いです。

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